医療法人 泰光会

江崎耳鼻咽喉科クリニック
ESAKI ENT CLINIC

みみはなのどQ&A

よくあるご質問

ここでは新療法や良く起こりやすい諸症状に関してお答えしていますので以下の症状が起こった場合には一度ご来院ください。原因についてのご不明点等ありましたらご遠慮なく 0968-62-5533 までお電話にてお問い合わせください。

Q:耳が痛い・耳だれが出る

【急性中耳炎】⋯風邪を引いた時に起こりやすく、主な症状は、熱が出る、耳が痛む、耳だれが出る、難聴が起こる、耳が詰まった感じがするなどです。大人の場合は熱が出ない事も多いです。
また、言葉がはなせない小さな子供の場合は、うまく症状を伝える事ができませんので、「耳に手を当てる」「不機嫌になる」など、お子さんの様子をチェックして早く察知してあげることが大切です。

【慢性中耳炎】⋯急性中耳炎が治まらないまま放置しておくと、鼓膜に孔が開きます。そのままの状態にしておくと、再び中耳炎が起こったときに、中耳に溜まったものが耳だれとして出てきます。これを「慢性化膿性中耳炎」と呼びます。
鼓膜に孔が開いているため、難聴を引き起こします。

Q:言葉の発達が遅い・後ろから呼んでも返事をしない・落ち着かきがない
【滲出性中耳炎】⋯一般に知られている中耳炎は、急性中耳炎と言われている病気です。最近による化膿性の炎症で、耳が痛いので比較的発見しやすい病気です。しかし、滲出性中耳炎は、耳の中に水がたまり、耳の聞こえが悪くなる病気です。耳が痛く無いので気付きにくく、発見が遅くなります。3〜6歳ぐらいまでが滲出性中耳炎のピークで、お子さんの様子をチェックして察知して上げる事が大切です。
Q:のどの違和感(つまった感じ、何か物があるような感覚)
【咽喉頭異常感症】⋯のどの違和感、得につまった感じ、何かものがあるような気がするなど、頻度の高い疾患です。その特徴は唾液を飲み込むときに症状があり、食事の時には感じないことです。更年期の女性に多く、特に40歳代に多いとされているます。原因としては、のどの炎症、アレルギー性咽喉頭炎、食道の腫瘍、甲状腺腫瘍などがあり、またこれら器質的疾患のない場合も多く見られます。特にアレルギー疾患の増加で、異常感を訴える方が多くなってきています。また、糖尿病、貧血、更年期に卵巣摘出をうけた女性などでは、違和感を訴える方が多いようです。また、癌に対する恐怖、不安神経症などでも起こることがあります。治療としては、それぞれの原因に対する治療しかありませんが、根気よく経過をみる必要があります。
Q:目や頬の奥が痛い
【急性副鼻腔炎】⋯風邪をひいたときなどの急性鼻炎に引き続き発症することが多く、このような症状の引き金は風邪のウイルス感染が原因であるといわれており、その後細菌感染に移行します。一般的な症状は、鼻が詰まり、粘液を含んだ鼻汁がたえず鼻からで足り、またはのどに回ったりします。最初はやや水っぽい鼻汁ですが、だんだんと粘農性に変わっていきます。発熱・熱感や頬(ほほ)の痛み、頭痛などを伴う事があり、まれに額や目の間が痛んだり、額が重く感じたりします。
Q:匂いを感じにくい
【慢性副鼻腔炎(蓄膿症)】⋯慢性副鼻腔炎は急性副鼻腔炎を繰り返すうちに症状がいつまでも続くようになったものです。細菌による感染やアレルギー、遺伝的素因などが原因としてあげられています。主症状は鼻閉感(びへいかん)と鼻汁です。鼻汁は粘稠性(ねんちょうせい)で、鼻汁がのどの方にもまわること(後鼻漏/こうびろう)が多いようです。また、鼻が詰まってしまうために嗅覚が低下し、頭痛や注意力の散漫などの神経症状を起こすこともあります。
Q:目がかゆい・くしゃみ鼻水がとまらない

【アレルギー性鼻炎】⋯鼻の粘膜に起こるアレルギー反応で、くしゃみ、鼻水、鼻づまりといった症状が繰り返して起こります。原因としてハウスダスト(室内のホコリ)やダニが最も多く、他に犬や猫などのペット、カギなども原因としてあげられます。

【花粉症】⋯アレルギー性鼻炎の一種で、ある特定の花粉が目に入ったり、鼻から吸い込まれたりすることによって起こるアレルギー症状のことをいいます。症状としては、目のかゆみや充血、くしゃみ、鼻水、はなづまりで、ときに皮膚のかゆみや喉の痛み、頭重感や全身の倦怠感などさまざまな症状がみられることがあります。代表的なものは春に発症するスギ・ヒノキ花粉症ですが、これ以外にも原因となる花粉は季節毎に多数存在するため、春だけではなく1年中どの季節でも症状が出る化膿性があります。

Q:突然耳の聞こえが悪くなった
【突発性難聴】⋯耳の聞こえの神経に障害が生じて突然難聴になる病気です。原因は風邪などのウイルス感染や、内耳の循環障害、ストレスなどがあげられています。症状は耳のつまり感だけの軽いものや、高度の難聴までさまざまです。めまいや耳鳴りを合併することもあります。一般には低音だけ悪い場合は比較的治りやすく、高音が悪かったり、難聴がひどいと治りにくいようです。できるだけ早期に治療をした方が治りは良いようで、ステロイド剤や循環改善剤、ビタミン剤が基本です。また、睡眠不足やストレスを避け疲れを取るようにしましょう。

耳鳴り治療TRTについて

TRTとは、Tinnitus Retraining Therapyの略です。日本語に訳すと耳鳴り順応療法や耳鳴り再訓練療法といわれています。この治療法は、脳が耳鳴りを不快な音と認知することを、専門医によるカウンセリングと音響療法にて耳鳴りを気にならないように脳に順応させるものです。
耳鳴りを完全に消去したり、聞こえなくする治療ではありません。

●治療方法
通常の耳鳴り治療を行った後に、患者様のご希望を踏まえ医師がTRT適応と診断した場合に行っております。音響療法では、補聴器の様な形をしたノイズを発生する機器を装用して頂きますが、まずは2週間~1ヶ月試用貸出しを行います。
その後、機器を購入して治療を継続するかを決定して頂きます。
●費用
音響療法に使用するサウンドジェネレーター(TCI)というノイズを発生する機器は、自費購入となります。保険適応外で本体代金48,300円(税込み)が必要です。
●治療期間
一日6時間程度機器を装用していただきますが、一般的に効果が出てくるまで6ヶ月程度かかるといわれており、2年間程度の装用が推奨されています。
●治療対象外になる方(以下のような方には、TRTの治療が困難な場合があります)
  • ・高度~重度の難聴の方( 老人性高度難聴がある方など 、サウンドジェネレーターの音が聴こえない方)。
  • ・耳鳴りが精神的の要素の強い方。